近所の猫さんの話

近所の猫さんの話

とても悲しいことですが、散歩中に見かける人懐こい猫さんが先日、轢かれて死んでしまい、地域で世話をしていた人が道端にお墓を作りました。

この地域は日平均すると交通量は少ないのですが、交通混雑を避ける抜け道になっており通勤時間帯に飛ばす車が多く、また夜間照明がまったくないので、歩行者や猫にとってはなかなか危ない場所なのです。

今朝そのお墓の前で、死んだ猫さんと同じ模様の若い猫さんを見かけました。

2か月前にうんと小さな仔猫が数匹草むらに隠れていたのを見かけ、彼らはその後どうしたのだろうかと気になっていたので、違うかもしれませんが、そのうちの1匹ではないかと。

日ごろ善意で世話をしている方と地域の方とでこの猫さんたちについて、どのようなやり取りがされているのか存じませんし、猫の飼育に対しては立場毎に様々な考え方があるので、いいとか悪いとかを部外者の私が意見するつもりはありません。ただ、もし、増える→事故に遭う→死ぬ、ということが繰り返されているのだとしたら、それはなんとも忍びない、と感じた次第です。

 

 

 

過酷な環境で生活する猫を助けるために餌を与える人もいる。また一方でそれら猫によるいたずらや糞尿の被害に遭っている人もいる。そちら側からみたら、餌を与えて繁殖させる行為は無責任で迷惑愛”誤”になるでしょう。

できるだけ地域で話し合って、折り合いをつけていければよいのですが、話し合うところまで至らないことも多いのではないでしょうか。

環境行政では、飼い主のいない猫に対して、去勢・避妊手術を行うことを推奨していて、かかる費用の助成を行っています。これは、不必要な繁殖による猫の増加を抑え、地域の快適な生活環境の整備及び猫の適切な飼い方と動物の愛護及び管理についての意識の高揚を図ることがねらいです。

これはTNR(捕獲trap、不妊・去勢手術neuter、元の場所に戻すreturnの頭文字)事業といわれますが、猫の被害を受けている方からすれば元の場所に戻すことも受け入れ難いのです。

イタリアのある州では条例が制定されていて、猫が自由に生きる権利を尊重し、猫の管理についての決まりがあり、世話人が登録制になっているそうです。

法や条例が制定されていなくとも、地域で話し合って独自ルールを作りみなで共有できコミュニケーションがとれたらいいだろうな、と思いますが、このあたりでは、餌をやるな、外に出すなの禁止のルール(マナー向上)の貼紙は見かけるのですが・・・現存の野良猫をどうするかというのはわかりませんでした(もしかしたら知らないだけで、あるのかもしれません)。

一般的なこととしての啓蒙・教育・情報の普及には(効果の)限界があるので、やはり問題が起こっているところで、地域ごと個別に最善を探していくことになるのだと思います。(団地で行っている取り組みもあるようですね)

 

実は私、過去に糞害に悩まされたことがありました。当時は今度見つけたらとっちめてやる!というほど相当マイっていましたが、猫を飼ってからは近所の外猫に同じことをされても、ほとんど気にならなくなったという不思議体験。めでたし、めでたし?