穀雨、癒しの雨になあれ

穀雨、癒しの雨になあれ

4月20日、二十四節気の「穀雨」という時期になりました。種まき時期、穀物の成長のためにたっぷり雨が降る頃。慈愛に満ちた雨。

四季を感じられる日本に生まれ育って良かったなあとしみじみする今日この頃。

そして、ここ2,3か月のうち、自分も含めて周りに手術をした人が多かったので、なんだかいろいろお年頃なんだなあと、しみじみするこの頃でもあります。

いやはや、過去に何度かお世話になっていますが、麻酔、痛み止めは、その開発と使用技術が整備された後の人類でよかったーーーーっと叫びたくなるくらいありがたいものですね。痛いのとか怖いのとか、やですもん。

ときに、宅の猫さんが開腹手術を受けた折も当然麻酔をかけました。医師の経験から術後の痛み止めはありませんでしたが、実際のところは傷がどれくらい痛むのかはわかりません。猫は痛みを隠す動物なのです。少しでも弱いところを見せたら敵にヤられるという本能が自然に働いているのだと思います。調子悪くても、ギリギリまで我慢する。あっちが痛いのこっちが痛いの言っている人間の自分が恥ずかしくなるくらい、猫さんは気丈に振る舞うのですよね。

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昔、とある経営者の方が「うさぎなんかの動物は痛みを感じないからこそ実験動物なんだよね」と真顔でおっしゃっていました。動物と触れ合ったことがないのでしょうか。私としてはその方とコミュニケーションがとれているつもりだったのですが、実はまったく心は通じていないのかもと思うほど衝撃的なことでした・・・でも、そいういう人もいるんですね。

他者の痛みは、自分の経験から想像しているにすぎません。ましてや関わりのないもの、関心が薄いものに、想像力は働かないですよね…。人も、動物も。

 

春の雨が、やさしい癒しの雨になりますように。