猫の換毛期。年に2度の恒例、暖かくなってくる春先と、寒さがより強くなる今頃から、それぞれひと月間近くは生え替わる毛が大量に抜ける時期。
猫によって毛の抜けっぷりはそれぞれに違うのですが、いつも以上にしっかりブラッシングをして抜け毛を取り除いてあげる必要があります。
抜け毛をそのままにしておくと猫が舐めとって胃の中に入ってしまいます。普段のお手入れ程度の抜け毛であれば、毛は消化器を通ってお尻から体外に排出されますが、抜け毛の量が多いと胃の中に溜まり塊を作ります。しばらくしたらゲロっと口から吐き出します（たまにこれが床に落ちています。指の太さ大の湿った茶色い円筒形は、う○こと見間違えてギョッとします）。通常は上手に吐いて体外に出されるのですが、うまく出されずにこの塊が大きくなりすぎてしまうと手術をすることになって危ないのです（毛球症）。ですので、人間が毎日ブラッシングをして抜け毛はしっかり除去し、猫の口に入らないようにすることが大切。換毛期は特に念入りに。
抜け毛は人の服や持ち物に付着するので、外出するときはより気を付けなければ。外出先で他人の服に猫の毛がついていると「あ、この人猫飼っているんだな、うふふ」と思いますが、飼っていない人や猫が嫌いな人からみたら「気持ち悪い、きたない」と不快に思いますよね。コロコロで除去したつもりでも、取れていないことがあるので要注意です。
抜け毛が多い時期は、お風呂の排水口や換気扇のフィルターが詰まりやすくなります。お部屋もこまめな掃除が必要です。
