内輪の集まりだったのですがひとまえで演奏する機会がありました。
ソロ弾きのうちの2曲と、アンサンブルの1曲は、
奇しくも、先月お亡くなりになったアストラッド・ジルベルトが歌っていた曲。
5月くらいから練習していたので、
彼女の訃報に触れて選曲したわけではないのですが、
このタイミングでこれらを演奏し
色々なものと音楽で繋がることができたような気がして
ひとり嬉しい気持ちになっていました。
繰り返し聴いていたボサノヴァのCDがありました。
この中でうたうアストラッド・ジルベルトの、なんとも圧力の弱い歌が好きでした。
1990年代に青山にあったブルーノートへ彼女のライブをみに行きました。
セットリストも思い出せないのですが
本当に存在してたんだ!という感動、
びっくりするほど近くで聴ける嬉しさ、
音程が独特で脱力した歌声は
ホンモノのだ!という実感、
そして、(いつも若いときの写真ばかり眺めていたので)実物はお年なのだな、、、
と思ったのを覚えています。
久しぶりに当時を思い出していま気がついたのですが、
そのときの彼女は、今の私と同じくらいの年齢だったのです。
不思議な気持ちです。
まだまだ拙い演奏なので、
メロディーを明確に美しく弾けるよう
基礎を忠実にしっかりやるというはっきりとした目標がわかって良い機会でした。