工作とか修理とか。

工作とか修理とか。

工作

さあ、夏休み。宿題に工作の課題はありますか。

苦手な子もいますよね。

でも、仮に苦手でも、この子は不器用だとか、こういうのできない子、と大人目線で決めつけず

どうか長い目で見守ってください。

物事は何度も繰り返して場数を踏めばなんとかなるものが多いです。

やりたいことを一、二度チャレンジして失敗したくらいで

やれないと決めてしまう

それは色々勿体無いことです。

作りたい前のめりな気持ちだけで着手して

最後仕上げられないという子供(旧)が

長い間大人をやっていると、

人生経験から段取りというものを覚え

いつのまにか、地道に作業し完遂することができるようになるものなのです。

やればできるという精神論を押し付けるつもりはありません

やれないこともあるから(笑)

でも案外やってみたらできるものがたくさんあるってことや

てか、結果失敗したとて作業自体楽しめたり

ものの仕組みがわかったらそれでよくね?

ということに気づく方が大事なんじゃないかなあ。

失敗しないと学べないという本質を無視して

失敗しないようなことしか教えないというのは

なんか偏ってるなあ、とこの歳になって感じるのです。

つまり、転ばぬ先の杖はいらぬと。

必要にかられる

さて、前置きが長くなりましたが、

先日ちょっとした不注意で楽器を横転させてしまいました。

ラッキーなことに本体は無傷でしたが

かたい床面と衝突したのは糸巻きのツマミで、軸が捩れてギアが噛み合わず空滑り

調弦できなくなってしまったのです。

がっくり・・・

けれども

油断してスタンドのストッパーをかけていなかったことを

いまさら悔いてもしかたなく

とにかく修理しなければなりません!!

修理。パーツ交換

お師匠に状況をメールしてアドバイスをもらいました。

せっかくだからGOTOH製のいいやつを。予算が許せば510シリーズが良いですよ、とのこと。

ネットで検索すると、パーツの値段はピンキリです。

ひー・・・補正予算。。。。

楽器を購入したお店で修理をすれば部品代工賃込みなので

当たり前だけど楽器専用オンラインショップより高い。

それにお店も東京なので往復交通費もかかるのです。うーん。。。

私としては既存のものよりグレードを落としたくないし、

かといって、510シリーズは高杉君。

消耗品といえども弦のように頻繁に交換するものでもない

そのため本体価格とのバランスを考えた金額のものに落ち着きました。

よし。やってみる。

途中でダメだったら近隣のリペアショップに持ち込めばよいのだ。

新しいパーツは個々に形が異なるので、

本体に新しいネジ穴を開ける必要があります。

その際、既存のネジ穴を爪楊枝で埋めてから新しい穴を開けます。

この作業を怠ると本体が割れます、と教えてもらっていたので

普段ならIKEAの家具のズレた穴に強引に捩じ込むことができる私

ですが、今回ばかりは慎重に新しい穴をつくりました。

よくできました、自分。嬉しいね!

パーツ代だけで済みました。(しかも比較的低価格で)

その結果、とても良い音になり、

以前の装飾の色味より好みのものになって非常に満足です。

案ずるより生むが易し。

ケガの巧妙。

こうして、

必要にかられて工作ができるようになっていくのでありました。

今の時代、動画やブログで丁寧に解説してくれる親切なチャンネルがあるので本当に参考になります。

ありがとうございます。

めでたし、めでたし。

既存の穴を爪楊枝で埋めています。指板は養生してフレットを磨きます。
新しくなった糸巻き